これまでこの商品に投資するべきだとか偉そうに語ってきましたが
私自身はいろんなボッタクリまがいの投資信託商品に手を出して失敗しています。
今回はそんな古傷をえぐってみたいと思います。
目次
NISA口座で投資信託一括購入
私が証券口座を開設した頃はNISA制度が始まったばかりでした。
このためとりあえず得られた利益に税金がかからないため、あれこれ考えた結果
毎月配当型の投資信託を一括購入すれば毎月振り込まれる配当金に税金がかからないから旨味が強いと判断してしまいました。
買った商品がこちら
好配当グローバルREITプレミアム・ファンド 通貨セレクトコース
信託報酬はなんと驚異の1.938%です。さらに購入時3.85%の手数料があります。
これを70万円分一括購入していたのです。
こんなバカなことを思っている時期がありました。
実際は購入した時点で26,950円の手数料を払い、年間で13,043円の信託報酬を払っていたわけです。
結局2年間保有し続け毎月配当金を受け取っていましたが最後に全て売却した時には70万円の元本が34万円になっていました。
毎月配当型とは
そもそも毎月配当型投資信託とはなんでしょうか。
簡単にいうと保有している分の口数に応じて定期的に配当金を受け取ることができるという仕組みです。
投資先が高配当の不動産系の会社に投資していたり国債を購入していたりと内容は様々ですがそれらによって得られる配当金を再分配しますよっていう商品になっています。
聞こえはいいのですがこの商品のヤバさは配当金を支払うために元々の出資金の一部を配当金に当てて分配するという仕組みがあります。
元本を配当金に当てるということはつまり一部解約して投資信託商品を現金に戻しているだけということです。つまり株式の売却が勝手に行われていることになります。
投資元本を削って支払われる配当金を得て生活するには20代だった自分には早すぎるし
そもそも手数料が高すぎることに気付いていなかったことが本当に悔やまれます。
配当金の受取を入れると若干のプラスでは終われましたがこのまま保有し続けていたらと考えるとぞっとします。
下の画像が過去に持っていた毎月配当型の投資信託商品です。どれも2年ほど保有していました。
ニッセイ世界リートオープンは信託報酬1.6%、購入時手数料3.3%
日本株アルファカルテットは信託報酬1.9%、購入時手数料3.85%
この手数料の高さがどれだけ高いかは世界最強の株価指数であるS&P500の平均利回り6%を考えるとわかるかと思います。
まとめ
- 毎月配当型の投資信託は安定的に配当が出るが信託報酬が異常に高い
- さらに投資元本から配当を出すこともあるため実質解約している時がある
- 長期間の投資を前提とするならば絶対に買ってはいけないと言える商品である。
安定的な配当は魅力がありますが甘い蜜にたかっていたつもりが実は食い物にされていたという典型的なパターンでしたね。
早いうちに気づくことができてむしろラッキーだと思っています。
皆さんは決して間違う事のないように願っています。
投資はリスクが伴います。投資先の分散と投資タイミングの分散をしできる限りのリスク低減を行いましょう。