【第13回】運用口座のまとめ

株式取引ができる口座にはいくつか種類があるのはご存じでしょうか。

一般、特定口座、NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA、iDeCoがありますね。

これらの中には非課税のものも含まれており、制度によって非課税の部分がことなりますので一度これをまとめてみました。

それぞれの特徴を一覧にしましたのでこれをみて自分に合った取引口座を見つけてみてはいかがでしょうか。

目次

一般、特定口座

まずは一般と特定口座から始めます。こちらは基本的に20歳以上が開ける口座でNISA系の口座のように年間の取引上限額はありません。

また運用できる商品や運用期間も自分で決定でき、資産の途中引き出しも自由に行うことができます。

口座開設料も口座管理費も無料でネット証券なら非常に簡単に開設することができます。

運用益には約20%の税金が発生します。

一般、特定口座
  • 口座開設できる人:20歳以上ならだれでも
  • 年間の上限:なし
  • 運用商品:制限なし
  • 運用期間:制限なし
  • 資金拘束:なし
  • 口座開設手数料:無料
  • 口座管理費:無料
  • 運用益:約20%の税金(所得税+住民税)

つみたてNISA

次はつみたてNISAです。投資初心者におススメするならまずはこの口座からだと思います。といっても各証券会社でつみたてNISA口座を開設するには必ず一般、特定口座を開設しなければならないのでワンセットだと思っておけばいいです。

つみたてNISAも20歳以上ならだれでも解説可能です。年間の取引上限額は40万円で、運用できる商品は長期、積み立て、分散向けの投資信託商品、いわゆるインデックスファンド系のものやETFのものが多いです。

運用期間は20年間で資産の途中引き出しはいつでもすることができます。

口座開設料も口座管理費も無料でネット証券なら非常に簡単に開設することができます。

運用益には税金はかかりません。

この制度とNISAは同時に利用することができないことが大きな特徴となっていますので必ず覚えておきましょう。

つみたてNISA
  • 口座開設できる人:20歳以上ならだれでも
  • 年間の上限:40万
  • 運用商品:インデックスファンド型投資信託とETF
  • 運用期間:20年間
  • 資金拘束:なし
  • 口座開設手数料:無料
  • 口座管理費:無料
  • 運用益:非課税

NISA

つみたてNISAに対し、一般NISAと呼ばれることもあります。

年間の取引上限と運用期間以外はほとんど同じなので割愛しますが、年間の取引上限は120万円で運用期間は5年間です。ただしロールオーバー制度を利用することで10年間に延ばすことも可能です。

この制度とつみたてNISAは同時に利用することができないことが大きな特徴となっていますので必ず覚えておきましょう。

NISA
  • 口座開設できる人:20歳以上ならだれでも
  • 年間の上限:120万円
  • 運用商品:株式、投資信託、ETF、REITなど
  • 運用期間:5年(ロールオーバーで10年)
  • 資金拘束:なし
  • 口座開設手数料:無料
  • 口座管理費:無料
  • 運用益:非課税

ジュニアNISA

未成年口座のNISAです。2023年までの間に0~19歳の未成年が口座を開設することができます。

年間の取引上限は80万円で最大400万円(5年間)非課税枠で購入が可能です。ただし2023年を過ぎると新たに購入することはできませんが、20歳になるまでの間、運用益は非課税のままいつでも引き出すことは可能になります。

運用できる商品は株式、投資信託、ETF、REITなどありますが証券会社によって多少違いがあります。例えばSBI証券だと米国ETFも購入できたりします。

ジュニアNISA
  • 口座開設できる人:0~19歳まで(2023年まで)
  • 年間の上限:80万円(最大400万円まで)
  • 運用商品:株式、投資信託、ETF、REITなど
  • 運用期間:2023年まで(口座開設してから5年間)
  • 資金拘束:2023年以降はなし
  • 口座開設手数料:無料
  • 口座管理費:無料
  • 運用益:非課税

iDeCo

iDeCoは運用口座の中で一番仕組みが複雑で分かりにくいものになっているかと思います。

口座開設できる人は20歳から60歳までの人で、年間の取引上限はどのような形式で働いているかにもよるのですが、14万4000~81万6000円となっています。

毎月の積立限度額
マネックス証券より引用

口座開設費として加入時に2829円、管理維持費として年間2004円~7000円程度かかります。この口座の資金は原則60歳まで引き出すことができません。

運用できる商品は定期預金、投資信託(アクティブ型、パッシブ型含む)、保険等があります。

この口座の最大の特徴は積み立て費用がすべて所得税控除を受けられるということです。

また運用益は非課税ですが、60歳でお金を受け取るときは課税の対象になります。一括で受け取る場合は退職所得、運用しながら取り崩す場合は雑所得となります。

iDeCo
  • 口座開設できる人:20歳以上60歳まで
  • 年間の上限:14万4000円~81万6000円(職業や年金の制度による)
  • 運用商品:貯金、投資信託、保険
  • 運用期間:60歳まで
  • 資金拘束:あり(60歳まで)
  • 口座開設手数料:2829円(税込み)
  • 口座管理費:年間2004円~7000円程度
  • 運用益:非課税
  • 受け取るとき:一括なら退職所得、分割なら雑所得

まとめ

以上をまとめますと以下のような表に示すことができます。

各運用口座のまとめ

今回のまとめにあたって「お金の大学」から引用をしています。資産運用のすべてが詰まっている本ですので是非、手に取って読んでみるといいかと思います。

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