今回のお話はお金の持つ将来価値。この記事をよく理解することで無駄遣いを減らすことができるようになり、投資意欲が大きくなることが期待できますので是非読んでみてください。
目次
無駄遣いはしていませんか?
まず最初に普段の生活でちょっとした出費はありませんか?例えば出勤前の缶コーヒーや出先でのちょっとした飲み物やお菓子類の買い物などなど。
たった数百円の金額ですから家計にはあまり影響を及ぼすことがないので結構意識をしていないとこういった買い物の経験は少なからずありませんか?
その時のコーヒーや菓子類の出費はあなたの人生を豊かにしてくれる本当に必要なものなのでしょうか?
こういった出費はあなたの瞬間的な欲を満たすことはできているために結構軽視されがちなものなのです。
しかし、投資においてはこういった出費の積み重ねが将来的に大きな価値を失うことに他なりません。
1年間の総額を計算してみる
ではこの出費を1日に200円とした時に1年間でどれくらいの出費をしているかを計算してみましょう。
勤務日数を毎月20日と仮定して毎日200円の買い物をしていたとすると1年間では200✖️20✖️12=48,000円となりました。
今回はこの数字を使ってちょっとした計算をしていこうと思います。
将来価値の計算方法
現在のお金の将来価値の計算方法はそのお金を現金(普通口座預金)、株式で保有するかによって変わってきます。
最初一括で48,000円で保有期間は10年で保有し計算していきます。
このときの10年後の資産価値は金利によってかなり変わってくるのですが以下のように計算されます。
将来の価値は現在の価値×(1+金利)積立期間で表すことができます。
この金利は銀行の場合は預入預金であり、株式運用の場合は運用利回りとなるわけですね。そして今回の計算で運用期間は10年であるから10乗となります。
では、実際に現在の金額が将来どれくらいになるのか計算してみましょう。
実際に計算しよう
銀行預金の場合(楽天銀行)
最初に楽天銀行の場合、普通預金の金利が0.1%ですのでこれで計算すると48,480円となります。
国内株式の場合(TOPIX)
国内株式の場合はTOPIX連動型のインデックスファンドであるeMAXIS TOPIXインデックスで計算します。
この投資信託の目論見書をみると、過去10年分の1年ごとのリターンが記載されているためにこの数字の平均をとって年平均の金利とします。
この数字を計算式に当てはめてみると、10年後の価値は112,608円となります。
外国株式の場合(S&P500)
外国株式の場合はS&P500連動インデックスファンドであるeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)で計算します。
この投資信託の目論見書に記載される過去10年の平均利回りは計算すると15%となります。
この数字を計算式に当てはめてみると194,208円となります。
また自分でも計算してみたい人はここに金額と利回りと運用期間を入力するだけで将来価値が計算できるツールを用意しておいたので試しに計算してみてください。
現在の価値と将来の価値は同じ
上記の3つのパターンから現在の48,000円の価値を計算しましたがこれらの意味することはもしこの48,000円を運用していればこれだけの金額になる!
という言い方が出来るだけではありません。
1日200円、つまり年間48,000を瞬間的な欲求を満たすことに使うことは10年後の外国株式であれば、194,208円を国内株式であれば、112,608円を、銀行預金にしておくと48,480円を失っていることと同じということになります。
つまり私たちがお金を使うと、将来得られるはずだったお金も同時に失っているということになるのです。
投資をしている人は無駄遣いしない
自分の資産を銀行の預金でしか持っていない人からすると10年後の金額と大差がないためあまり現在のお金の価値の大きさには気づくことは難しいと思います。
一方で投資を行っている人は現在のお金の価値が生み出す将来の価値を知っているためなるべく無駄しないようにしようというマインドが生まれます。
そして質素倹約に努めるようになるのです。
私見ですが、これこそがお金持ちはみんなケチな人ばっかりだと言われる理由だと思っています。