【第14回】投資の計画を立てる

実際に投資を始めてみたものはいいけどどうすればいいの?

漠然とお金は増やしたいけどどうなるのがいいのか何にも考えていないということはないですか?

実際に周りでも投資をはじめて利益が出てもこれっぽっちしか増えないんだとか嘆いてる方も見受けられます。

自分自身がそうでした。目先の利益を見るだけで将来を見据えていないとその時々の状況に振り回されてしまいがちです。

投資の目的を見失わないためにはまずは出口戦略を立てる必要があるのです

目次

出口戦略を立てる

実際に投資を始めるときにはなぜ自分が投資を行わなければならないのかを考えましょう

人によってそれぞれ理由が考えられると思います。

子供のための教育資金、自分の老後資金、親のための介護資金などなど

考えたらキリがありませんが、まぁまずは私自身の例を紹介しましょう。

私たちの家族は現在子供が2人います。自分自身の生活防衛資金は200万円としています。

一般的に子供1人がすべて国公立の大学まで進学した際にかかる生活費が800万円必要だと言われていますね。このため私たちの子供2人で1600万円必要になるはずです。

この学費の内訳としてざっくりですが半分は高校と大学でかかってきます。

つまり最初の15年間の教育費は1年あたり400÷15で約27万円、月当たり2.2万円×2人分となります。

これならなんとか家計の支出に組み込むことも可能だと考えたので高校以降にかかる費用を積立投資で増やしていこうと計画を立てました。

つまり15年間で400万円の2人分で800万円の資産にしようと思ったら年間利回りが5%だと仮定すると毎月いくら積み立てれば良いかを計算すれば良いわけです。

楽天証券の積立シミュレーションを用いると

楽天証券積立シミュレーション

月々約3万円の投資信託を積立しなければならないことがわかりました。

この月々3万円を捻出するために支出をどのようにやりくりすれば良いかをまた考えていくことになります。

複利と72の法則

シミュレーションにリターンと書かれていますがこのパーセンテージは一体何を示しているのでしょうか。

これは複利計算で元本が1年間で増えるパーセンテージを示しています。

複利を簡単に説明すると100万円を年利10%で複利運用すると1年目には110万円になり

2年目にはその110万円に10%の利率がつき121万円、3年目には約133万となっていきます。

つまり、翌年の元本=前年の元本+前年の利率分の計算で元本が増えます。

トウシルからの引用

そして有名なのが72の法則と呼ばれるもので複利の利回りで72を割ったときに求めた数字が元本が2倍になるまでにかかるざっくりとした年数だと言われています。

つまり利回り8%で100万円を複利運用した場合9年で200万円になることがパッと計算できるわけです。

じゃあもしもの話ではなく実際の投資ではどれくらいの利回りが出るの?っていうのが普通に考えたら生まれてくる疑問ですよね?

S&P500の利回りは?

これまで私が口をすっぱくS&P500の株価指数に投資すべきだと言ってきましたがこちらの図をご覧ください

S&P500過去10年の値動きとリターン

これは10年前から投資しておくと年利10%の利回りになっていることを示しています。

また、S&P500は1957年から始まっていてどの15年を切り取って積立をしていても6%くらいの利回りが出ているそうです。

このため私が計画した年利5%は割と現実的な想定だといえるのではないかと思います。

いかにこの株価指数が凄いのかがわかると思います。たった10年足らずで資産が2倍になる可能性があるわけですから、にわかに信じがたいですね。

過去200年の歴史の中でアメリカ市場は綺麗な右肩上がりの値動きをしています。

このため投資初心者はこのS&P500の指数に投資するのが良いと私は声を大にして主張しています。

安定したリターンをとるには時間が必要です。時間を味方につけるにはいかに早く始めるかが大切になっていきます。

そのためにもしっかりと出口戦略をたて、何のための投資なのかをはっきりさせて日々の値動きに心を揺さぶられないようにしましょう。

私の出口戦略
  • こどもが高校から大学まで進学した場合の教育資金は2人で800万必要
  • 15年間で800万円の資産を形成するには年平均利回りが5%の計算で月々約3万円
  • 月々3万円をS&P500連動型インデックスファンドに積立設定を行う
  • 15年で積立は終了しそのあとは運用しながら取り崩す

全国的に梅雨に突入してきました。じとじととした日々が続きますが夏野菜がぐんぐん成長する時期でもあります。

子育ては心で、農業は足でという格言があるそうですから億劫でもちゃんと世話をしてやらないといけませんね。

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