【第61回】確定申告の準備をしよう

今月の給料明細に源泉徴収票が同封されていたと思います。

この紙が手元に届いたら早速来月2月15日からはじまる所得税の確定申告の準備をしましょう。

今回はこの確定申告の準備にあたって必要なこと、用意するものをいくつか紹介していきますので兼業農家の方は必見です。

目次

所得税の確定申告 

所得税の確定申告は毎年2月15日から3月15日の期間で行わなければなりません。

申告の場所はみなさんがお住まいの近くの税務署となっていますのでご自分でご確認ください。

国税庁のホームページからの引用

確定申告の方法

確定申告の方法には3種類の方法があるのですがマイナンバーカードを用いる方法と印刷して提出する方法の2種類の方法がオススメです。

e-Taxでマイナンバーカード方式

マイナンバーカードを用いた確定申告にはMACでするにはSafari、WindowsはIEを使わなければなりません。

そして事前セットアップ用のファイルをダウンロードする必要があります。

また、マイナンバーカードを読み取るICカードリーダーが必要になります。

ICカードリーダーはマイナンバーカードに対応してないものもあるため注意が必要です。一応私自身が所有しているものも紹介しておきます。

e-Taxに必要なもの
  • パソコン(MACの場合のブラウザはSafari、Winの場合はIE)
  • ICカードリーダー
  • マイナンバーカード

印刷して提出の場合

印刷して提出する場合はe-Tax同様ブラウザに指定のものがありますが入力の仕方は同じで最後にプリンターで印刷するだけですので、あとはプリンターさえあれば所得税の確定申告の申告用紙の作成を行うことができます。

このため、初めて確定申告を行う人には自分で作成した申告用紙を一度確認するためにもレトロなやり方かもしれませんがこっちをお勧めしたいです。

印刷して提出する場合
  • パソコン(MACの場合のブラウザはSafari、Winの場合はIE)
  • プリンター

申告書作成に必要な書類

源泉徴収書

まず最初に手元に用意して欲しいのが会社からもらう源泉徴収票となります。

申告書に記入するのに必要な金額が記載されていますし、<印刷して提出する>場合はこの紙を貼り付けて同封する必要があるために必ず取っておきましょう。

この用紙を見ることによって会社でもらった給料の合計や収めた社会保険料、配偶者特別控除、扶養控除等の年末調整によって確定した所得金額がわかります。いわば自分のステータス表みたいなもんです。

また、控除の対象となる人のマイナンバーは必要になってくるので控えておきましょう。

源泉徴収票の一例

事業所得がわかるもの

次に農家の方は農業による収入があると思うのでそれが明確になっている書類を用意しておきましょう。

私の場合は生産組合に入っているため毎年1月には昨年の決算報告会がありそこで申告する所得金額が書かれた用紙、減価償却費の金額が書かれた用紙などが配布されるためこの決算書を用意します。

生産組合の決算報告書

経費として計上したいレシート

そして農業収入者は特に収支報告書にも記載が必要なため、そこに経費として計上できるレシート等を必ず用意しておきます。

これは経費として計上したものの税率が8%か10%なのかを税務署が把握したいためです。

このレシート等は申告時に添付する必要はありませんが必ず5年間は保管しておく必要はあるので厳重にお願いします。

農業の経費に関する記事もここで確認しておくと良いでしょう。

年間取引報告書

資産運用を行っている場合で配当控除を受けたい、売買による損益通算をしたい場合や、外国税の控除を受けたい場合は各証券会社でもらえる年間取引報告書が必要になってきます。

これもレシート等と同様、記入するのに必要であり、提出する際に添付する必要はありません。

楽天証券の場合は右上のマイメニューから確定申告サポートへいき最新の年間取引報告書をダウンロードしておきましょう。

控除に必要な領収書

所得には様々な控除があり数えるとキリがないのですが私自身が控除を受けようと思っているものを紹介します。

ふるさと納税の領収書

申告書を印刷して提出する場合はふるさと納税の領収書は添付して提出する必要があります。ただし、e-Taxの場合は提出は不要で5年間の保存が義務付けられています。

ふるさと納税の領収書

医療費控除、セルフメディケーション税制

医療費控除は1年間で10万円以上の医療費を支払った場合、10万円を超えた場合はその分が所得から差し引くことができるようになります。

セルフメディケーション税制は1年間で12,000円以上の対象商品を購入しており、健康診断や予防接種を受けている場合、最大88,000円の控除を受けることができる制度です。

適応となる費用は自分だけでなく配偶者や子供にかかった費用も合算することができますので家族分の領収書は必ず取っておいて家族で総額いくらになったのかは必ず確認しておきましょう。

控除額の計算方法
  • 医療費控除:支払った金額-10万円(限度額200万)
  • セルフメディケーション税制:支払った金額-1万2千円(限度額8万8千円)
    ※併用はできない

とりあえず私が準備したものはこれで以上となります。1年間の総仕上げとなる確定申告をスムーズに終わらせるには事前の準備が大事です。

しっかりと確認してきたる2月15日を迎えましょう。

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