「お母さん、私はお母さんが私にしてくれたことを、必ず私の子どもにもするつもりです。」

 これを聞いた母鳥は、このヒナを安全な対岸に無事送り届けた。

皆さんはどのような答えを予想したでしょうか。

最初この説話を読むと残酷だと感じてしまうかもしれません。しかしユダヤ人は親から子へとユダヤの教えを受け継いでいくことを最も重要なことであると考えているのです。

教育とは「教育することを教育する」ことだ

今まで学んだことをしっかりと後世に伝えることがユダヤ教の発展に繋がることを重要視していることがうかがえる言葉だと思いました。

子どもに残すものは資産ではなく、知識、倫理観、宗教観であると。この説話をこの書籍の最後の方に掲載しているのはそういった意味があるのです。

土地や資産はいつ誰かに奪われるかもしれないものですが、知識や倫理観、宗教観は決して奪われることはないし相続税もかかりません。

逆にこれらがあればたとえどんな所に住もうとユダヤ人は繁栄していくのだと教えられ、今のユダヤ人がいることを思うと私たち日本人も学ぶところはあるのではないかと思います。

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