あんまり周囲の人に言うこともないのですが私は結構漫画が好きで毎日何かしらの漫画を読み漁ってます。
それこそアングラなものから純粋な青春ものや恋愛やバトル系、異世界転生ものまでほんとにノンジャンルで漫画が大好きです。
一般的には教育的に悪影響だからよくないものだと認識されているのではないかと思います。
これは私個人の意見ですが、漫画からは多くの雑学を得られるため、むしろ活字だけの書籍より手っ取り早く知見を広めることができるものだと思ってます。
漫画家さんもストーリーを作っていく上で必ず、取材や下調べなどを行っています。
こち亀で有名な秋元治さんの綿密な下調べや取材などは結構漫画家の世界では有名なのではないでしょうか。
漫画1コマに出てくる景色や小物に至るものまで細部にまでこだわった描写は読み手にとっては学びに変わっていると思います。
面倒な本を1冊読まなくてもこの話1つでPCについての簡単な仕組みは把握できます。
漫画は自分の代わりに自分の知らないことを上手にまとめてくれている教科書だと私は思っているので本当に魅力的だと感じています。
今回はお金やそのマインドに関して学びのある漫画を紹介します。
目次
どるから
K-1の創始者・石井館長が女子高生に転生してしまった件――!!!!!脱税の罪で実刑判決を受けたK-1の創始者・石井館長。1年間の刑期を終え静岡刑務所を出所した石井館長だったが、その直後、トラックにはねられ即死。そしてその魂はなんと女子高生・一ノ瀬ケイに乗り移ってしまう!K-1創世記から20年――格闘界のフィクサー・石井和義が女子高生に憑依(!?)し、もう一度「空手」に向き合う青春浪漫ストーリー。
あらすじより
設定はかなりぶっ飛んでいますが(笑)弱小空手道場を再興するためのメソッドをコミカルに学べる作品です。
スターバックスの経営戦略や、ストック型ビジネスとフロー型のビジネスの違いなどを踏まえ、集客のためのエッセンスが詰まった内容です。
この漫画は自分の身の回りのお店はどんな風に集客の工夫をしているのだろうかという視点を与えてくれます。
店舗経営をしている人には参考になるのではないかと思います。現在も連載中なので続きが楽しみです。
砂の栄冠
「ドラゴン桜」の鬼才が久々に描く、涙と汗の高校野球ドラマ!
埼玉県西部、樫野市にある県立樫野高校では、学校創立100年の記念イヤーに野球部が夏の選手権・決勝戦にコマを進め、まさに甲子園まであと一歩! ナインも生徒も教師もOBも栄冠へ一丸となっていた‥‥!
あらすじより
新キャプテンとなった七嶋は長年の野球部のファンであるトクさんという老人から突如1000万円のお金をこっそりわたされ「このお金を使って甲子園に行ってください」と頼まれます。
最初はこのお金は絶対に使わないとグランドに埋めてしまうのですが、本気で甲子園出場を決意し、実際に夏の甲子園を見るため、早速移動費にお金を使うことになります。
甲子園球場で偶然出会った高校野球ファンの滝本や小林の協力を得て甲子園での試合の勝ち方は地方大会とは異なることを知り、甲子園攻略のために1000万円をどのように使っていくかを楽しむお話です。
色々な人の助言で野球が上手くなるために伝説のノッカー、テーピングの魔術師、元Jリーガーなんかを雇います。
この漫画からは自分にとって価値のあるものには価格に関係なく投資をしていくべきなんだなぁということを学びました。「リスクを取らないヤツに勝利はない!」のセリフには痺れました。
高校野球をビジネス的視点からみた話なのであんまり野球的要素はありません。なので全く野球を知らなくても楽しめるし、知っている人は甲子園を違った視点で見ることができるためおすすめします。
ONE OUTS
優勝に必要な何かが足りない” その“何か”を捜して、沖縄で自主トレに励む“不運の天才打者”児島弘道。そこで彼は一人の男と出会う。120km/hそこそこの直球だけで、賭野球“ワンナウト”で無敗を誇る男。彼は名乗る。渡久地東亜と…。
あらすじより
ライアーゲームでも有名な甲斐谷忍氏が手がけた野球漫画です。賭け野球で無敗、人の心理を読むことにかけて超一流の主人公渡久地東亜がプロ野球界に殴りこみを仕掛ける新しい切り口の野球漫画です。
野球版アカギとも揶揄され一つ一つの展開がどれも予想外なので一気に読み切ってしまいました。
主人公は球団の契約時にオーナーに対し1人アウトをとるごとに500万の報酬、1点取られたら5000万のペナルティを払うという完全出来高制の闇の契約を結びます。
特記事項としては以下のような契約を結びます。
- ベンチの指示には必ず従うこと。違反した場合は違約金5億円を支払う。これには、退場処分を受けるなど、本人の過失や事故によりベンチの指示に従えなくなった場合も含まれる。
- この契約上での失点とは実際の野球の定義上での失点と異なり、投球中に失った点そのものを指すものとする。
- 試合の重要度によっては、契約のレートを変更できる(仮にレートを4倍とした場合、1アウト2000万、1失点2億となる)。レートの設定権はオーナー側にある。
- 契約内容は決して口外しないこと。もし違反した場合、違約金として5億円を支払った上、それまで積み立てられた年俸は一切無効とする。
明らかに主人公にとって不利な内容ですが、野球のルールの仕組みを利用して順調に勝ち進めていきます。
例えば強豪チームとの3連戦を無理やり投げさせられた主人公は3戦目ではすでに試合で投げられる体力は残っていません。
案の定主人公は連打を浴びてしまい14失点をしてしまいます。しかもレートは20倍で1失点20億円だったため、この試合だけ負債は280億円まで膨らみます。
しかし、この日天気予報は雨で試合が一時中断されてしまいます。じつは雨による試合の中断でさらに再開が不可能になった場合、5回まで試合が進んでいなかった場合は0-0の引き分けとして記録されるというルールがありました。
そうすると主人公の14失点は全てなくなり、この試合はなかったことになってしまいます。
しかし、試合の中止は主催者が了承をしなければその決定をすることができず主人公とワンナウツ契約を結んでいるオーナーは主催者を買収し5回まではどんな天候でも中止させないように画策します。
一気に窮地に陥った主人公でしたが、野球のルールを駆使したり、言葉巧みに相手チームの監督に試合放棄させます。
試合放棄すると実際の試合がいかなる内容であろうと9-0として記録が残るため、結局主人公は失点0でこの試合を切り抜けることができました。
この漫画からは決められたルールを深く理解してうまく利用すれば自分の武器とすることができるということが学べます。
現実世界に置き換えると、国の定めた法律や条例をを深く理解し、うまく利用すれば自分にとって非常に都合よく物事を運ぶことが可能になるということです。
節税に普段から取り組んでいる人がこの漫画を読むとそういった共感が止まらなくてニヤニヤが止まらないと思います。